Lazy Sunday Dream / Soulages (Munich MRCD 213)

 この素敵な名前のバンドは、Rick van Doorn、Jan van Doorn、Wim Venema、Mattijs Rijnboutt(どうカナ表記していいものやら、お手上げだ)の4人から成るオランダのグループ。知る限りでは、98年に“Midsland”というアルバムでデビューした後、99年にセカンドとなる“Rio Grande Paradise”をリリースしている。筆者は何れも未聴だが、本作に限っていえば、その音楽はバンド名イメージ通りのもので、看板に偽り無し。「ゆっくりいこうよ」という、典型的な田舎気風をうたう“Slowday”以下、全編に渡ってアコースティック・ギターや、マンドリン、バンジョーなどを主体にしたサウンドで、ヴォーカルもほのぼのとしたテイスト。“Shiner”(これはテキサスではお馴染みのビールの銘柄)とか、飲んだくれ讃歌のような“Drunken Bastard”“Beef Jerky”といったユーモア溢れる曲も楽しい。一部の曲でエレクトリック・ギターを用いて今日的な感覚も打ち出しているが、のどかな田園風景を想起させるその演奏は、初期のロニー・レイン、またはウッドストック産のフォークが有していたようなルーラルなリラックス感に満ちている。
アルバム・タイトルは南仏のド田舎にある村の名前であり、本作の半分はその村にある大きな納屋に、ElectRick Lazylandと銘打ったモービル・スタジオを乗り入れて録音されている(残り半分はオランダのスタジオでの録音)。ラストには約19分にわたって村の森に棲むフクロウの鳴き声を観察よろしく収めていたりして、遊び心もたっぷり。時折アイルランド的な旋律も顔をのぞかせたり、故ロリー・ギャラガーに捧げたという
“Wine & Whiskey”などからもそのルーツの一旦は垣間見れるが、彼等の音楽からはアメリカのロックおよびフォーク・ミュージックの匂いがする。また、テキサスの人気グループ、ザ・グァーズが3曲に参加しており、アコーディオンやフィドルで彩りを添えている。アカの抜けようもないような、どうしようもなくサエない(失礼!)ルックスのバンドだが、想像するに飛び切り気のいい、酒好きな奴等という感じだ。

Shuwamp     Thanks to Motofusa Hattori of Conc Records

 

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